2016.07.08
オーガニックコットンを着て町に出よう
大変お待たせしました。SIOMEの新定番「HEIRLOOM」「COTTON MAP」の販売開始です。
「オリジナルデザインのTシャツを作りたい!」
私がオーガニックコットンの仕事に携わるようになってからずっと考えていたことでした。組織内の事情や、誰にデザインを委託するのか、小売の商品をいくつもは作れないなど、いろいろな事情が重なり、温めすぎて腐りかけた企画でしたが、今年やっと形にすることが出来ました。
定番デザインとして大切にしたかったことは、コンセプトやメッセージを載せること。
単純にキャラクターやコラボレーション品などの方が良かったのかもしれません。けれど、「何のためのオーガニックコットンなのか」。フォーマルなデザインとして落とし込んでおきたかったのは私のこだわりでもあり、背景やストーリーを大事にすることは、一緒にお仕事をさせてもらっているデザイナーさんから教わったことでもありました。
「GROWING JAPANESE HEIRLOOM COTTON」
HEIRLOOM(エアルーム)とは、直訳すると「家宝」という意味で、欧米では先祖代々大切に扱っている品種としての定義もあり、現在では「有機栽培」「在来種」「固定種」のことを指す言葉としても使われています。
有機栽培と常に一体であるべきなのが、遺伝子組換えの種ではないということ。
在来の種には生命があります。世代を越え、何度も何度も生命を循環させてきた品種を大切にすることで、人は営みを重ねてきました。そんな当たり前のことを私たちに教えてくれたのは、まぎれもなく福島で芽を出した種たちです。
そして、2012年より、地元の農家さんやたくさんのボランティアの方々のご協力やご支援によって、ふくしまオーガニックコットンプロジェクトは支えられてきました。一人一人の力が本当に大きなものになり、まさに "みんなで育ててきたオーガニックコットン" です。
「在来種のオーガニックコットンを育てています」
これまでの歩みを振り返りつつも、変わらないことは「福島でオーガニックコットンを育てていくこと」。シンプルではありますが、この言葉に込められた想いや意味は一言では表せないものです。たくさんの方に着ていただけると嬉しく思います。
さて、次は藍染めです。NIPPON BLUE。楽しみにしていてください。
(酒井)
http://shop.iwaki-otentosun.jp/?mode=cate&cbid=1609513&csid=1
「HEIRLOOM」「COTTON MAP」
デザイン:伊藤陽子 http://yohdesign.jp
英訳 :三井聡子
プリント:貞永 浩